ウォリアーズ
友達が「アメリカである映画を観たあと暴動事件が起きて問題になってるんだってよ」と言っていたのがこの「ウォリアーズ」だったんですねぇ。血気盛んな年頃だった私としては、どんな映画なのかすごく興味が湧いたんです。そして、観にいきましたよぉ。
1979年に公開。監督はウオルター・ヒル。出演者で有名な人はいたのかなぁ。そんなことよりこの映画の内容がヤバイ。ニューヨークのストリート・ギャングの映画なんですが、その格好とか、ケンカのシーンがかなりヤバイ。
「ウォリアーズ」はストリート・ギャングのグループの名前だ。彼らはウォリアーズの名前の入った革のベストを着ている。それがウォリアーズのメンバーのユニフォームみたいなものだ。その他のグループでも、野球のユニホームを着て顔に「KISS]のようなペイントをしていたり、オーバーオールをメンバーみんながはいていたり、はでなスタジャンがユニホーム代わりだったり、そんなストリート・ギャングたちが一堂に集まるシーンからこの物語は始まる。
あらすじを簡単に話しておきましょうか。
舞台は真夜中のニューヨーク。ニューヨーク中のストリート・ギャングをとりまとめ、ニューヨークを支配しようと街一番のグループ「リフス」のサイラスがブロンクスの公園で集会を開いた。各ストリート・ギャングのグループは代表として9人、武器を持ち込まないことを条件として100組のグループが参加した。そこで、サイラスは「ニューヨークの街を我々の物にしよう」と演説していた。その最中に射殺されてしまう。サイラスを殺した奴は、「ウォリアーズが殺った」と叫んでウォリアーズを犯人に仕立てる。ニューヨーク中のストリート・ギャングから狙われることになったウォリアーズは自分たちの縄張りのコニー・アイランドまで逃げることに。彼らは無事コニー・アイランドまで帰ることができるのか。
この映画では真夜中のニューヨークの街や駅、公園のシーンが出てくるが、一般の通行人とか車がほとんど通らない。シーンと静まりかえった場面が狙われる者の緊迫感を出している。それと、設定が雨上がりなのか、雨が時々降っているのか、路面が濡れているのがまわりの光を吸収して、暗さを誇張して、さらに、光のあたったところだけを不気味に引き立てる。
私が印象に残っているシーンをいくつかあげてみよう。
まずひとつめは、暗闇の中に野球のユニフォームを着て顔にペイントをした恰好でバットを持ちウォリアーズを待ち構える連中。ヤバイと感じたウォリアーズはとりあえず逃げる。走って逃げる。この走って逃げるシーンが多いのもこの映画の特徴だ。
そして、走り疲れたところで、ケンカが始まる。このケンカのシーンがイイ。喧嘩慣れしている連中同士の戦いと言った感じだ。最近のアクション映画の喧嘩のシーンとは明らかに違う。不良少年たちから見たら、なんかゾクゾクするようなカッコよさなのだ。
そして、ウォリアーズのリーダーがメンバーに「ムーヴ」と静かに言うとみんなが行動を起こすのだが、これがなにげにカッコイイ。
それと、ラジオで黒人女性のDJが街のストリート・ギャングにウォリアーズの行動を知らせているのだが、その女性の喋っている口元だけを映している。それが、黒人の女の人特有の口元で、色気を漂わせて話しているのがなんとも印象に残る。
最後に、エンディングに流れるジョー・ウォルシュの「イン・ザ・シティ」がカッコイイ。なんどカッコイイって言ってるんだろう俺って。でも、いいんだよねこの曲。当時は誰の曲かわからなかったが、イーグルスの「ロング・ラン」が発売になってから知ったんです。なんか嬉しかったねぇ。
とにかく、はでな映画ではないが、不良少年がこの映画を観たあとで暴力沙汰を起こしたというのも頷ける映画だ。
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