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2010年4月15日 (木)

カーリー・サイモン 「ノー・シークレッツ」

「うつろな愛」、私が、カーリー・サイモンの曲で唯一知っている歌である。始めて聴いたのがいつの頃だったかも分からない。独特な演奏で始まるこの曲は、カーリー・サイモンの個性的な声と歌で聴く者に強烈なインパクトを与えてくる。一度聴いたら忘れることが出来ない曲だ。

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先日、「TSUTAYA」でカーリー・サイモンのアルバム「ノー・シークレッツ」を見つけた。昔のアーティストでベスト盤以外のアルバムを置いているのはめずらしいことだ。収録曲を見ると「うつろな愛」が入っていた。そこで早速借りてみた。

 このアルバムは1972年に発売されてたんですね。この頃の私は、まだ洋楽などには興味がなかったので、「うつろな愛」を始めて聴いたのはこのアルバムが発売されてから数年の後のことだと思う。既にその時には「名曲」になっていたのでしょうね。

 私の中でこの頃の女性アーティストでよく名前を聞いたのはキャロル・キングとカーリー・サイモンだ。よく混同したりしている。名前は聞いても彼女たちの作品はラジオで聴く程度だったのでまったく知らないのと同じだった。

 

 1曲目を聴いてみて「あら、意外」。「うつろな愛」から受けるイメージとは違い正統派のスタンダード・ポップスの女性ボーカリストといったところだ。全曲聴き終わって、カーリー・サイモンってかなり正統派なボーカリストなんだと思った。もうめちゃくちゃ聴きやすいアルバムだ。このアルバムを聴くとしたら、春の穏やかな日差しの元、もしくは、十月頃の小春日和がいいかも。気持ちが穏やかに優しくなれるアルバムだ。

 

収録曲とライターを紹介しておきましょう。

  1. 愛する喜び・・・・・・・カーリー・サイモン
  2. カーター・ファミリー・・カーリー・サイモン、ジェイコブ・ブラックマン
  3. うつろな愛・・・・・・・カーリー・サイモン
  4. フォンド・オブ・ロビン・カーリー・サイモン
  5. ノー・シークレッツ・・・カーリー・サイモン
  6. 私を抱いて・・・・・・・カーリー・サイモン
  7. 待ちすぎて・・・・・・・カーリー・サイモン
  8. イット・ワズ・ソー・イージー・・・・・・・カーリー・サイモン、ジェイコブ・ブラックマン
  9. ナイト・アウル・・・・・ジェイムス・テイラー
  10. 瞳を閉じて・・・・・・・カーリー・サイモン、ビリー・マーニット

 1曲目の「愛する喜び」、続く「カーター・ファミリー」はスローなナンバーで気分をリラックスさせてくれる。

 

そして3曲目が「うつろな愛」。独特なベースの演奏で幕を開ける。始めは知らなかったけどこの時、カーリーの「つぶやき」が聞こえてくる。「サム・オブ・ガン」と聞えるのですが、どんな意味なのかな。やはりこの曲は他の曲とはまったく違う雰囲気を出している。演奏も、メロディも。カーリー・サイモンの特徴ある声を魅力的に聴かせてくれる。あの独特のベースはクラウス・フォアマン。彼はビートルズのメンバーと係わりが深く、ビートルズ解散後のメンバーのソロ・アルバムやコンサート活動にも参加していた。そしてドラムスはジム・ゴードン。エリック・クラプトンやジョン・レノンのアルバムに参加している。「いとしのレイラ」をエリック・クラプトンと共作したことでも知られている。ジミー・ライアンのギターソロがまたいいんですよね。ちょっと昔風の音色で聴かせてくれる。そして、コーラスの部分で聴いたことがある声がカーリーの声にかぶさってくる。ミック・ジャガーだ。個性のある声同士が妙にマッチングしているのがおもしろい。

 

 4曲目からまた心地良い歌が流れてくる。「フォンド・オブ・ロビン」から7曲目の「待ちすぎて」まで穏やかに耳を癒してくれる。

 8曲目の「イット・ワズ・ソー・イージー」はカントリー調にアレンジされた演奏にカーリーが爽やかに歌を乗せている。

 

 9曲目の「ナイト・アウル」はジェイムス・テイラーの曲。当時恋人関係にあり、後に結婚することになる。「待ちすぎて」でコーラスでも参加している。このアルバムの中で「うつろな愛」と共にアクセントになっている曲だ。カーリーがかなりシャウトして歌っているのがいいね。ピアノはカーリーではなくニッキー・ホプキンス。ローリング・ストーンズやジェフ・ベック、ザ・フーなどのアルバムやツアーに参加している。ベースはクラウス・フォアマン。ドラムはジム・ケルトナー。ビートルズのメンバーのソロ・アルバムやローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ボブ・ディランのアルバムにも参加している。サックスはボビー・キーズ、彼もローリング・ストーンズのコンサート・ツアーに参加している。コーラスにはポール・マッカートニーとリンダも参加している。

 そして、静かな「瞳を閉じて」でこのアルバムをクローズする。

 

 穏やかで心地よいこのアルバムは、豪華絢爛なミュージシャンが参加している。ミュージック・シーンの歴史に名を刻んだ人たちがカーリー・サイモンの元に集まって作られた名盤と言っていいでしょうね。忘れてならないのがプロデューサーのリチャード・ペリー。彼もまた、ロッド・スチュアートやリンゴ・スター、バーバラ・ストライザンド、ダイアナ・ロスといった大物アーティストのアルバムをプロデュースしている人物なのだ。

 はっきり言ってすごい人たちが作り上げたアルバムなんですね。さらりと聴かせてくれる曲の中にも彼らの高度な演奏テクニックが隠されているのかもしれない。

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